成人におけるウイルス性上気道感染症

あなたは、 風邪の別名であるウイルス性上気道感染症(URI)にかかっています。 このウイルス性の感染症は、最初の数日間の感染力が強いです。 感染者が咳やくしゃみをすることで感染が広がります。 また、直接接触(感染者に触れた手で自分の目や鼻、口に触れること)によっても感染します。 こまめに手を洗うことで、感染リスクを低減できます。 このようなウイルス性感染症のほとんどは、安静と簡単な在宅治療で7~10日以内に治ります。 場合によっては、症状が数週間続くこともあります。抗生物質によってウイルスは死滅しません。そのため、この症状に対しては通常、抗生物質は処方されません。

在宅ケア

  • 症状が重い場合、最初の2~3日間は自宅で安静にするか、医療従事者の指示に従ってください。 活動を再開する際は、疲れ過ぎないようにしましょう。

  • 喫煙しないでください。喫煙しており、禁煙したい場合、担当の医療従事者にご相談ください。

  • 受動喫煙も避けましょう。

  • 別の薬が処方されていなければ、痛みや熱を和らげるためにアセトアミノフェンやイブプロフェンを使用することができます。慢性肝臓疾患または腎臓疾患をお持ちの場合、これらのお薬を服用する前に担当の医療従事者にご相談ください。 また、胃潰瘍や消化管出血の経験がある場合や抗凝血薬を使用している場合も、担当の医療従事者にご相談ください。 ウイルス性の感染症または発熱のある18歳未満の方に、アスピリンは絶対に与えないでください。 重度の肝障害や脳障害、さらには死に至ることがあります。

  • 食欲は落ちているかもしれません。軽い食事でもかまいません。 1日あたり6~8杯の水分(水、ソフトドリンク、ジュース、お茶、スープなど)を摂取して、十分に水分補給しましょう。 十分な水分は、鼻水や痰を緩めてくれます。

  • 市販の風邪薬で早く回復することはできませんが、 咳、喉の痛み、鼻づまりや副鼻腔のうっ血には効果がある場合があります。 処方薬を服用している場合、どの市販薬が安全に使用できるかを担当の医療従事者または薬剤師にお尋ねください。 高血圧の方は、担当の医療従事者に相談せずに、うっ血除去薬(鼻炎薬)を使用しないようにしてください。

経過観察のケア

担当の医療従事者、または指示に従って経過観察を受けてください。

医師の診察を受けるタイミング

以下のような症状が生じた場合、直ちに担当の医療従事者にご連絡ください。

  • 色のついた痰(粘液)を多く伴う咳

  • 激しい頭痛、顔、首、耳の痛み

  • 喉の痛みによる嚥下困難

  • 100.4°F(38°C)以上の発熱 (または担当の医療従事者が指示した体温以上の発熱がある場合)

911に 電話してください

以下のような症状が生じた場合、 911に 電話してください:

  • 胸痛、息切れ、ゼーゼーいう呼吸音、呼吸困難

  • 喀血

  • 嚥下に伴う激しい痛み、特に声がかすれる場合

  • 今にも死んでしまいそうな感覚

  • めまい、失神、錯乱

  • 唇や皮膚が青、紫、灰色に見える

  • 102°F(38.8°C)以上の発熱が長時間続く

  • 症状が悪化したり、10日以上続く

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